こんにちは。東京都練馬区を拠点として、一般電気工事を手掛ける生田電工株式会社です。電気設備工事には、大きく分けて弱電工事と強電工事という種類があります。弱電工事は電圧・電流が弱い設備に関連する工事であり、強電工事は電圧が高い設備に関連する工事です。強電工事が一般的な電気工事にあたります。今回は、弱電工事と弱電工事の違いやそれぞれの特徴について詳しくご紹介します。
■弱電工事と強電工事の違いは?
電気設備工事は大きく分けて、弱電工事と強電工事があります。弱電工事で扱う電圧は48V未満であるのに対し、強電工事の電圧は48V以上だと言われています。ですが、近年では境界は明確ではありません。
弱電工事と強電工事では、役割も異なります。弱電工事は、情報を電気信号として送る役割がありますが、強電工事はエネルギーを送る役割があります。
現在の電気設備工事では弱電のみの設備、もしくは強電のみの設備はほとんどありません。弱電と強電が混ざり合った設備やシステムが多いので、どちらの知識も得ておく必要があります。
また弱電と強電の配線は、隔離しなければなりません。過電圧により、弱電機器の破損や感電、火災などの危険性が高まるからです。接触させないように、慎重に作業することが求められます。
■弱電とは?
弱電は電気信号として情報や通信を機器に伝えたり、機器を制御したりすることを指します。
では、弱電工事にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
○弱電工事の特徴
弱電工事とは、電気信号を送るための配線設備を扱う工事です。具体的には電話設備、インターネットや無線LANなどのLAN設備、テレビ共同聴視設備、インターホン設備、自動火災報知設備などで使用されています。弱電は身近なところに使用されているのです。
インターネットの普及率の高まり、通信エリアの拡大、デジタル化、テレワーク実施拡大など、今後は更に弱電工事の需要が高まると予想されます。ただし、弱電工事は電気工事の一種でありますが、一般的なコンセント工事とは異なるため対応できない業者もいます。
○弱電工事の主要資格
弱電工事に関係する主な資格には、電気通信主任技術者と電気通信施工管理技士があります。ここからは、二つの資格についてご紹介します。
・電気通信主任技術者
電気通信設備工事、維持や運用を監督するための資格が、国家資格である電気通信主任技術者です。有資格者は、電気通信設備に関する専門知識を有することを証明できます。
また、一定規模の電気通信事業者は現場ごとに電気通信主任技術者を選任しなければならないので、希少価値が高い資格とも言えるでしょう。
電気通信主任技術者は、設備の種類によって伝送交換主任技術者と線路主任技術者に分かれています。資格者証の種類で監督範囲が異なります。
伝送交換主任技術者の監督範囲は、電気信号を運ぶ伝送交換設備に関連する工事、維持や運用。線路主任技術者の監督範囲は、通信ネットワークなどの線路設備に関連する工事、維持や運用です。
電気通信主任技術者の資格に受験資格はなく、誰でも受験可能です。試験は年に2回実施されています。
・電気通信施工管理技士
電気通信施工管理技士は、施工管理を行ううえで必要な国家資格です。現場には、主任技術者及び監理技術者を配置しなければならないと義務付けられていますが、電気通信施工管理技士の有資格者は、主任技術者及び監理技術者として認められます。
また、建設業許可を受けるためには、専任技術者を配置しなければなりません。電気通信施工管理技士は、専任技術者にもなることができます。
電気通信施工管理技士には、1級と2級があります。それぞれ第一次検定と第二次検定に分かれて実施されます。
そして、令和3年より技士補の称号を取得できるようになりました。1級電気通信施工管理技士の第一次検定合格者は、1級電気通信工事施工管理技士補、第二次検定合格者は1級電気通信工事施工管理技士。2級電気通信施工管理技士の第一次検定合格者は、2級電気通信工事施工管理技士補、第二次検定合格者は2級電気通信工事施工管理技士の称号が与えられます。
■一般的な(強電)電気工事の特徴
今度は、強電工事にはどのような特徴があるのか見ていきましょう
○強電工事の特徴
強電はエネルギーとして、電気を機器に供給することを強電と呼びます。電圧が高い強電設備に関連する工事が強電工事です。
強電設備とは、例えば発電設備、受変電設備、蓄電池設備、電力引込設備、避雷設備、電灯設備、照明設備などがあります。
強電は、低圧、高圧、特別高圧に分類されます。低圧は48V~600V、高圧電力は600V~7,000V、7,000V以上は特別高圧と呼び、変電所や発電所で使用されます。
強電設備は高圧電流が流れていて大変危険なので、強電工事を行うのは正しい知識を持った有資格者でなければなりません。
○強電工事の主要資格
有資格者でなければ、電気設備工事を行うことができません。強電工事を取り扱うための主要資格は、国家資格である電気工事士です。電気工事士には1種と2種がありますが、従事できる仕事の範囲が異なります。電気工事士1種、2種についてご紹介します。
・電気工事士1種
電気工事士1種は、2種の上位資格です。電気工事士1種の有資格者は、2種の仕事の範囲に加えて、最大電力500キロワットまでの大規模な電気工作物の工事を行うことができます。電気工作物とは、住宅の受電設備、工場、ビル、発電所、変電所、などです。
電気工事士1種の資格は、学科試験と技能試験で実施されます。技能試験に関しては事前に出題候補問題が公表されます。
受験資格はないので誰でも受験可能です。ただし学科試験と技能試験の合格後、3年以上の実務経験で免状申請となります。資格取得後は5年に1度、講習を受講しなければなりません。
・電気工事士2種
電気工事士2種の有資格者は、600V以下で受電する一般用電気工作物の工事を行うことできます。一般用電気工作物とは、一般住宅や小規模な事業所などです。
電気工事士2種の試験は、1種と同じく学科試験と技能試験で実施されます。1種よりも出題範囲が狭いでしょう。資格取得後は、更新の必要がありません。
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